東京映画日記

主に映画のレビューについて書きます。

映画「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」感想

映画「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」感想

これは可能な人は新宿で見ましょう!と言うくらい新宿に寄ってる作品です。

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作品データ

製作年 2019年 製作国 日本 配給 アニプレックス 上映時間 95分

スタッフ

総監督 こだま兼嗣
原作 北条司
脚本 加藤陽一
チーフ演出 佐藤照雄 京極尚彦
キャラクターデザイン 高橋久美子
総作画監督 菱沼義仁
美術監督 加藤浩
色彩設計 久保木裕一
音響監督 長崎行男
編集 今井大介
音楽 岩崎琢
エンディングテーマ TM NETWORK
アニメーション制作 サンライズ

キャスト

神谷明 冴羽リョウ
伊倉一恵 槇村香
飯豊まりえ 進藤亜衣
山寺宏一 御国真司
一龍斎春水 野上冴子
玄田哲章 海坊主
小山茉美 美樹
大塚芳忠 ヴィンス・イングラード
徳井義実 コニータ
戸田恵子 来生瞳/来生泪
坂本千夏 来生愛

解説

1980~90年代にテレビ放送された大ヒットアニメ「シティーハンター」の20年ぶりの新作となる長編アニメーション映画。新宿に事務所を構えるシティーハンター冴羽リョウと相棒・槇村香のもとに、何者かに襲われたというモデルの進藤亜衣がボディガードを依頼にやって来る。美女の依頼を快諾するリョウだったが、撮影スタジオで更衣室を覗いたりとやりたい放題。亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT会社の社長・御国真司は香の幼なじみで、撮影現場で久々に再会した彼女をデートに誘う。一方、海坊主と美樹は新宿に傭兵が集結するという情報を入手するが、その傭兵たちはなぜか亜衣を狙っており……。声優陣にはリョウ役の神谷明、香役の伊倉一恵らオリジナルキャストが再結集。進藤亜衣役を女優の飯豊まりえ、御国真司役を人気声優の山寺宏一が担当するほか、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実が特別出演。初代監督のこだま兼嗣が総監督を務め、「TM NETWORK」によるおなじみの主題歌「Get Wild」も起用。同じ北条原作の「キャッツ・アイ」からも主人公の来生三姉妹が登場する。

映画.com imdbより引用


予告編

[鑑賞データ]

2/14(木)20:15 TOHOシネマズにて鑑賞しました。

こんな感じの飾り付けもされてて、さすが当事者という感じでしたね。

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客席はほぼ満席でした。
特定の年齢層だけで構成された観客になっていて、それ以外の世代の人はほとんどいなかったと思います。

テーマ「新宿は俺が守る」

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映画.comより引用

 

hulu

ネタバレあらすじ・感想

TOHOシネマズ新宿でみた観客だけに嬉しいアバンタイトル部分があってとても良かったですねー。



お話は現代の新宿。身辺警護を警察に断られたモデルの進藤亜衣が都市伝説のようなある噂を信じて東口にやってきました。
かつて新宿東口にあった掲示板は撤去されて久しいですが、現代になってもシティーハンターに依頼したい人は居て、今ではスマホアプリの仮想空間に掲示板は存在します。
書き込む合言葉は「XYZ」。シティーハンターへの依頼の暗号です。
しかし書き込んでも何も起こりませんでした。
諦めて帰ろうとすると、恐れていた自体が現実になります。二人の暴漢が襲ってきたのです。しかしそこに登場したのはシティーハンターこと冴羽リョウ。あっという間に二人を片付けます。
そして、スタイルも良く美人の亜衣をみたリョウが襲いかかろうとするとすかさず槇村香のハンマーが飛んできます。
香とともに海坊主が経営する喫茶店「キャッツ♥アイ」で詳しく話を聞くと父親が死んだ一月前から付きまとわれるようになったとのことでした。
依頼を引き受けることにしたリョウは翌日の亜衣のCM撮影に同行します。撮影のスポンサーは飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を伸ばしているIT企業のドミナテックです。
撮影現場に社長である御国真司が到着すると、御国と香が幼馴染であったことを二人とも思い出します。
再会を喜ぶ御国は香を食事に誘いますが、リョウに気を使う香はそれとなく聞いてみるとそっけない態度で返されたので、御国との食事に出かけてしまいます。
その頃リョウは、亜衣が狙われている理由を探ろうと冴子と公安外事警察の捜査官と接触し、亜衣の父親がドミナテックで働きそこで開発していたのはドローンなどを使った新型の兵器システム「メビウス」だったこと。その兵器が死後悪用されないようにロックをかけたこと。そのロックを解除する鍵となるのが娘の亜衣であることがわかります。
さらにドミナテックの背後に武器商人のヴィンス・イングラードがいることを知り、新宿に新型の兵器が持ち込まれていることが明らかになります。
そして、その兵器を売るためのお披露目にターゲットとなったのがシティーハンター冴羽リョウでした。
御国は民間軍事会社を使って、まず喫茶店「キャッツ♥アイ」を襲撃し亜衣を拉致します。
そこに喫茶店「キャッツ♥アイ」のオーナーで怪盗キャッツアイの来生三姉妹が現れ事情を説明すると助太刀を買ってでます。
亜衣を奪還し、新宿を守るための戦いが始まりました。
見事、ビルからメビウスと亜衣を奪回したのですが、追われます。
戦いの舞台はバスタ新宿をモデルにした建物からバスで移動し、新宿御苑をモデルにした巨大な公園での戦闘になりました。
そして助太刀に入った海坊主とともに、ドローンの破壊に成功し、新宿の平和は取り戻されました。

知ってる懐かしい曲の連べ打ち

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映画.comより引用

お話的にはいつものシティハンターの単発作品の流れなので、まるで1話完結の時代劇を見ているような気持ちで観れますが、このシティハンターを子供の頃から見ていた層にとっては歴代の主題歌や挿入歌が、これでもかと差し込まれてきてその度に気分がアガるという製作者に心を踊らされまくりの作品でしたね。
個人的には「Still Love Her 失われた風景」は今でもたまにカラオケで歌うほど好きなんで、劇場の大音量で聴けてとても嬉しかったですね。

気になったところ

本当はこういう見方はしたくないんですが、僕自身が大人になると木になるところが目につくようになったというか。
まず、時代設定が現代に進んでいる割にはキャラクターたちの年齢が変わっていないということにすごく違和感があったんです。多分デザイン的な部分が現代にアップデートされていなかったのが違和感の一つだと思います。
現代でやるのならデザインもちょっとアップデートした方が良かったと思いますし、年齢を変えないのであればいっその事時代は進んでなくて80年代のままで良かったんじゃないかと思ってしまいました。
唐突に入るソードオフショットガン作る流れからのご都合主義で話が進むこととかに関しては別にいいですよ。そういう作品だし。
僕の昔の記憶だと、海坊主が女性に弱いのはわかりますがあんなに権力に媚びへつらう人でしたっけ?オーナーであるキャッツアイの三姉妹にやたら阿るシーンがあってちょっと気になりました。

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映画.comより引用

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映画.comより引用

あと、予告編でキャッツアイ見せちゃってたのもなぁ。。。
あと、お手伝いロボットに異常に感情移入するんですが、あれもなんか不自然に感じちゃって。。。年をとったからああなるというなら理解できるんですが、設定的に年をとってないんでね。。。

そういえばなんかフランスで実写版がヒットしてるみたいですね。。

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映画.comより引用

ちょっと気になる。

関連

好きな人はこれ買うといいんじゃないですかね。

 

サントラはこれがバッチリっぽいです。APPLE MUSIC入ってなかったら買ってたな。

 

原作コミックも読み直したいな。

 

 

まとめ

この作品に思い出がある人はアガること間違いなしの部分があります。ただし単体映画作品としてはどうなんだろう。。

オススメ度

(★★★★)4/5

こんな人にオススメ

シティハンターが好きな人
・新宿に所縁がある人
・命を狙われている人

多大な犠牲を払って達成した月面着陸。何が彼らを駆り立てたのか?超人たちのお話です。映画「ファースト・マン」感想

映画「ファースト・マン」感想

多大な犠牲を払って達成した月面着陸。何が彼らを駆り立てたのか?超人たちのお話です。

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作品データ

原題 First Man 製作年 2018年 製作国 アメリカ 配給 東宝東和 上映時間 141分 映倫区分 G

スタッフ

監督 デイミアン・チャゼル
製作 ウィク・ゴッドフリー マーティ・ボーウェン アイザック・クラウスナー デイミアン・チャゼル
製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ アダム・メリムズ ジョシュ・シンガー
原作 ジェームズ・R・ハンセン
脚本 ジョシュ・シンガー
撮影 リヌス・サンドグレン
美術 ネイサン・クロウリー
衣装 メアリー・ゾフレス
編集 ベン・クロス
音楽 ジャスティン・ハーウィッツ

キャスト

ライアン・ゴズリング ニール・アームストロング
クレア・フォイ ジャネット・アームストロング
ジェイソン・クラーク エド・ホワイト
カイル・チャンドラー ディーク・スレイトン
コリー・ストール バズ・オルドリン
キアラン・ハインズ ボブ・ギルルース
パトリック・フュジット エリオット・シー
ルーカス・ハース マイク・コリンズ
イーサン・エンブリー ピート・コンラッド
シェー・ウィガム ガス・グリソム
パブロ・シュレイ バージム・ラベル
クリストファー・アボット デビッド・スコット
スカイラー・バイブル リチャード・F・ゴードン・Jr
コリー・マイケル・スミス ロジャー・チャフィー
リビア・ハミルトン パット・ホワイト
クリス・スワンバーグ マリリン・シー

解説

ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督&主演ライアン・ゴズリングのコンビが再びタッグを組み、人類で初めて月面に足跡を残した宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描いたドラマ。ジェームズ・R・ハンセンが記したアームストロングの伝記「ファーストマン」を原作に、ゴズリングが扮するアームストロングの視点を通して、人類初の月面着陸という難業に取り組む乗組員やNASA職員たちの奮闘、そして人命を犠牲にしてまで行う月面着陸計画の意義に葛藤しながらも、不退転の決意でプロジェクトに挑むアームストロング自身の姿が描かれる。アームストロングの妻ジャネット役に、「蜘蛛の巣を払う女」やテレビシリーズ「ザ・クラウン」で活躍するクレア・フォイ。そのほかの共演にジェイソン・クラークカイル・チャンドラー。脚本は「スポットライト 世紀のスクープ」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」のジョシュ・シンガー

映画.com より引用


予告編

[鑑賞データ]

 

2/11(木)12:00 TOHOシネマズにてIMAX2D字幕版を鑑賞しました。

客席はほぼ満席でした。

テーマ「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」

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映画.comより引用

 

hulu

ネタバレあらすじ・感想

※ネタバレはもちろんIMAX上映の演出方法に関するネタバレも含まれていますのでお気をつけください。

概要

ソ連に当時負けまくってた宇宙開発でアメリカの威信をかけて挑んだ月面着陸の話。
この話って結構陰謀論で本当は月には行ってなくて、スタジオで撮影されたものだって言う説があったり、テレビで特集されたりしてましたがなんで一時期そんな話が出たんだろう?
映画的にはデイミアン・チャゼルなので、かなりエモいラストがあるんじゃないかと予想してましたが、結構そこは音楽的には抑えめだった印象。でも、当時のロケットが宇宙に行く時や大気圏に突入する時の金属の軋みとか主人公たちの鼓動とかが、結構怖くて「死と隣り合わせ」感がとても伝わってくる映画でした。
奥さん役のクレア・フォイもこないだ「蜘蛛の巣を払う女」で観たばっかですが、今回は超人的な夫を持つ妻の役を好演していました。

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映画.comより引用

蜘蛛の巣を払う女」の僕の感想はこんな感じ

ネタバレあらすじ

お話は空軍でテストパイロットをやっているニール・アームストロングライアン・ゴズリング)は新型機のテストを行っています。
想定通りの動きをしない新型機は大気圏の外でトラブルに見舞われ、完全なる静寂から、いきなりの轟音とともに大気圏突入しますが、なんとかニールが制御し無事着陸します。
無茶をしがちで安定しないニールの操縦技術は、空軍の中では懐疑的に捉えられていました。
時はアメリカとソ連の冷戦期、宇宙開発競争で遅れをとっているアメリカは人類初めて月面に人を着陸させ帰ってくると言う、のちの「アポロ計画」につながる「ジェミニ計画」を立ち上げ宇宙飛行士を募集します。
ニールは周囲から応募しないのか?と言う問いをされますが、曖昧な返事を返します。彼はおそらく応募したかったのですが、気がかりがありました。
それは末娘のカレンが悪性腫瘍で闘病中だったためです。
あまり感情を表に出さないニールは、同僚はおろか家族である妻ジャネット(クレア・フォイ)でさえあまり何を考えているかわからない人物ですが、確実に家族を愛していたので自分のことより娘の治療を優先したのです。
しかし、その願いも虚しく、幼いカレンは亡くなってしまいます。
ひとしきり泣いたあと、その悲しみを振り払うようにNASAに応募しパイロット候補の一人として見事パスします。
早速NASAの近くに家族とともに引っ越して、訓練が始まります。
訓練は重力に耐えるなどのフィジカル訓練もあれば、専門知識を学ぶ学習などあり、過酷そのものです。また閉鎖空間に長時間いなければいけないのでコミュニケーション能力や常に冷静でいることなどは欠かせません。
次第に訓練生の中で友情が育まれていきます。特にエドとは妻同士が仲良くなったこともあり、付き合いは家族ぐるみになりました。
そんな中、ある衝撃的なニュースが飛び込んできます。
それはソ連が宇宙空間での船外活動に成功したと言うニュース、つまりまたしても宇宙開発競争でソ連に遅れをとってしまったのです。このままでは月面着陸も先にソ連に達成されてしまう。。
訓練生の間でも微妙な空気が流れました。
プレッシャーの中、訓練は続きますがニールが仲良くしていた訓練生の一人エリオットが訓練中の事故で亡くなってしまいます。
周囲が悲嘆にくれる中エリオットの葬儀中になくした娘カレンの姿を思い出し、生と死の狭間にニールの心は揺れ動きます。
それでも、アメリカの威信をかけたプロジェクトなので、計画は続きます。ニールはついにジェミニ8号の船長を命じられます。
これは打ち上げた宇宙船を宇宙空間でドッキングさせるという計画です。
当時の技術では月まで行ける燃料を1台のロケットに詰むことはできなかったので、2台打ち上げて宇宙空間でドッキングさせる必要があったのです。
この計画はすんなりとはいかず、命の危険までありましたがなんとか成功しニールたちは無事帰還することができました。
ジェミニ計画の成功により、いよいよアポロ計画が進められることになります。
しかし、なかなか思うように進まない宇宙計画に、懐疑的な意見を持つ人々が増えてきています。
そんな中、アポロ1号の船長にはエドが選ばれることになります。ニールも素直にエドが船長になることを喜びました。
全ては順調に進んでいると思われた矢先、この計画最大の悲劇が起こります。
発射前のチェック中に突然船内が炎に包まれエドと二人の乗組員は死亡してしまいます。
この事故を受けて世間の批判の声は高まるばかり。地上では貧困があり、差別があり苦しんでいる人が多くいるのに宇宙開発に多額のお金を使う意味はあるのか?そのような非難がこの計画に向けられてしまいます。
また、世間のバッシングは当事者の家族にまで向けられてしまい、ニールはジャネットとの関係も悪化します。
しかし、計画に携わる人々には信念がありました。
そして、ついにアポロ11号の打ち上げが決まり、その船長としてニールが選ばれます。
ジャネットは父親をなくしたエドの子供を見ていると、自分の子供もこうなってしまうのではないかという不安に襲われます。
出発の前日になってもニールは息子たちに自分は「宇宙に行く」「帰ってこれないかもしれない」ということを言いません。業を煮やしたジャネットは自分でちゃんと話してと詰め寄ります。
ニールはそれに従ってそのことを告げます。
打ち上げ当日アポロ11号に乗るのはニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイク・コリンズの3名です。
家族、犠牲になった仲間、世間の期待、バッシングなど様々な思いを乗せてアポロ11号は打ち上がりました。
無事ドッキングに成功すると、美しい地球そして月が見えます。
そして、ギリギリのエネルギーでなんとか月に到着し、降り立ちます。月からみる地球は大きくとても美しいものでした。
そこであの有名な言葉「That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.(これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。)」が登場します。
3人は無事帰還し、ここに人類初の月面着陸は成功に終わりました。

IMAX上映で観たファースト・マン

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imdbより引用

前作「ラ・ラ・ランド」は結構楽しんだし、その前の「セッション」はかなり楽しんで観た「デイミアン・チャゼル作品」しかも宇宙の話だし、「インターステラー」とか「ゼロ・グラビティ」みたいな壮大な宇宙空間が拝める作品だとしたら絶対IMAXで見た方がいいはずなので、IMAXでぜひ観たいと思ったのでみてみたら、画面の上と下が切れているし、映像もなんだか打ち上げ当時の映像のようにザラザラとした質感のフィルムっぽい質感の映像だったので、「別にIMAXでわざわざ観なくてもよかったな」なんて思っていたら、月面着陸シーンでドーンとスクリーンの上から下までのクリアな映像が登場して、驚きましたよ。
なので、IMAXで観れる方は是非IMAXで観た方が、感動が1.5倍増しになると思いますよ。

ギシギシ鳴る金属音がかなり怖い

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映画.comより引用

かなり怖いなと思ったところが、ほとんど誰も行ったことがないところ(宇宙)に出来たばかりの技術で、しかも高速でなおかつ死ぬ確率が高いというところに行ったら、乗ってる乗り物がギシギシ鳴り出して計器の数値も芳しくないという状況はめっちゃ怖いし、並みの人間ならまずパニックに陥ると思う。
高速道路で車がギシギシいうのとはわけが違うんだから。。
これ、どこかで味わったことがあるなぁと思っていたら、思い出したのがこれでした。

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まとめダネ!より引用

三重県長島スパーランドという遊園地にかつてあった「ホワイトサイクロン」という木製コースターです。(2018年1月28日に惜しくも営業終了したみたいです。) これ、結構揺れて怖かったんですよねぇ。。
まあ規模は全然違うんですが、このコースターで半泣きになっているような僕には宇宙飛行士になるなんて絶対に無理ですねー。。

ドッキング時の音楽

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imdbより引用

宇宙モノといえばドッキングというくらいいろんな作品に出てきていると思うんですが、この作品のドッキングシーンで流れている音楽は、テルミン音楽だったと思いますが、多分2001年宇宙の旅の「美しき青きドナウ」が流れていたドッキングシーンのオマージュなんじゃないかと思います。

ニール・アームストロング氏のあの言葉

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映画.comより引用

あまりにも有名なこの言葉「That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.(これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。)」ですが、音声で聞くと[a]が聞こえないから、言い間違えたっぽくて、[a]を抜くと「これは人類にとって小さな一歩だが、人類にとっては偉大な跳躍である」となるらしいので、意味わかんないですよね。 まあ、極度の緊張と興奮で舞い上がっちゃっていい間違えていたとしても不思議ではないですよね。 でも、この場面でこんなミスするって正直「持ってない」ですね笑。もちろん凄い偉業を成し遂げた凄い人ではあるんですが。

関連

この映画の後の話なんですが、これもめちゃ面白いですよ。100円で観れます。

 

このジェミニ計画の前にマーキュリー計画というのがあって、それを描いた映画がこれです。アメリカの超凄い女性が活躍する映画です。199円で観れます。

 

僕が好きなライアン・ゴズリングつまりBEST ゴズリングはこれです。

 

 

まとめ

個人的な思いとしては、ソ連との意地の張り合いよりももっと大切なことはある気もしますが、きっちり初志貫徹したところに彼らの男気を感じますね。
いろんなものを犠牲にして果たした偉業は、今後人類にどんな恩恵をもたらすのでしょうか?

オススメ度

(★★★)3/5

デイミアン・チャゼル作品が好きな人
・何かを作っている人
・作家を目指している人

作家だけじゃなくものづくりしてる全ての人に見てもらいたい 映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」感想

映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」感想

作家だけじゃなくものづくりしてる全ての人に見てもらいたい

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作品データ

原題 Rebel in the Rye 製作年 2017年 製作国 アメリカ 配給 ファントム・フィルム 上映時間 109分 映倫区分 G

スタッフ

監督 ダニー・ストロング
製作 ブルース・コーエン ジェイソン・シューマン ダニー・ストロング モリー・スミス サッド・ラッキンビル トレント・ラッキンビル
製作総指揮 エレン・H・シュワルツ スコット・ファーガソン マシュー・サロウェイ クリスティーナ・パパジー
原作 ケネス・スラウェンスキー
脚本 ダニー・ストロング
撮影 クレイマー・モーゲンソー
美術 ディナ・ゴールドマン
衣装 デボラ・L・スコット
編集 ジョセフ・クリングズ
音楽 ベアー・マクレアリー
音楽監修 ジョナサン・ワトキンス

キャスト

ニコラス・ホルト J・D・サリンジャー
ケビン・スペイシー ウィット・バーネット
ゾーイ・ドゥイッチ ウーナ・オニール
サラ・ポールソン ドロシー・オールディング
ビクター・ガーバー
ホープデイビス
ルーシー・ボーイントン クレア

解説

2019年1月1日に生誕100周年を迎える小説家J・D・サリンジャーの半生を描いたドラマ。1939年、作家を志しコロンビア大学の創作学科に編入した20歳のサリンジャーは、大学教授ウィット・バーネットのアドバイスで短編小説を書き始める。出版社への売り込みを断られ続ける中、ようやく掲載が決定するが、太平洋戦争のぼっ発によって、その掲載は見送られてしまう。召集により戦地に赴いたサリンジャーは戦争の最前線で地獄を経験し、終戦後もそのトラウマに悩まされながら、初長編「ライ麦畑でつかまえて」を完成させる。この作品の成功により、突如として名声を手に入れたサリンジャーだったが……。サリンジャー役を「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルト、バーネット役をケビン・スペイシーがそれぞれ演じる。監督は「大統領の執事の涙」の脚本を手がけ、本作が長編監督デビュー作となったダニー・ストロング。

映画.com imdbより引用


予告編

[鑑賞データ]

2/11(月)15:15 TOHOシネマズシャンテにて字幕版を鑑賞しました。

客席はほぼ満席でした。

テーマ「作家は何があっても書き続けなければならない」

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映画.comより引用

 

hulu

ネタバレあらすじ・感想

どれくらいの脚色が入っているのかはわからないのですが、世界中でイタい若者を量産してきた「The Catcher in The Rye」の作者J・D・サリンジャーの半生を描いた伝記映画でした。
驚くほど数奇な人生だったようですね〜。
去年見た「ライ麦畑で出会ったら」は年をとったサリンジャーがチラッと出てきますが今回はサリンジャー自身が主人公です。
ちなみに僕の感想はこんな感じです。




ネタバレあらすじ

ジェリーことJ・D・サリンジャーニコラス・ホルト)は作家志望の若者でしたが、フラフラ飲み歩いていました。
ある日ナイトクラブで美しい金持ちの令嬢ウーナと出会い一目惚れ、ナンパをします。しかし、自称作家の何者でもないジェリーはあっさりあしらわれます。
その日から一念発起して父親にコロンビア大学の創作学科へ通いたい旨を伝え、母親の後押しもあり編入することになります。
コロンビア大に入りたいというのには理由がありました。ジェリーが好きな文芸誌「ストーリー」の編集長であるウィット・バーネット(ケビン・スペイシー)が教鞭をとっているからです。
ウィットはジェリーの才能を見出すと、かなり厳しい言葉で指導します。決して褒めません。その心とは裏腹に極めて凡庸な作家であるとジェリーを評します。
そして、落とされ続けても書き続ける覚悟があるのか?という問いかけをします。
ジェリーは諦めませんでした。
世間に対する鬱憤を、批判的で皮肉を込めた自分の声を、怒りを、作品にぶつけるようになります。
何度も何度も掲載を断られましたが、ようやくジェリーの短編が掲載されることが決まりました。その作品は一番最初に書いたものでした。
最初に手にしたギャラは25ドル。ようやく苦労が報われ作家としての人生がスタートした瞬間でした。
作品を発表できたジェリーは、堂々とウーナに再チャレンジすると今度はうまくいき、交際をスタートさせることができました。
その後も精力的に作品を書き続けますがなかなか採用には至りません。すると権威ある文芸誌「ザ・ニューヨーカー」から「マディソン街の反抗」という短編を掲載したいという話が、出版エージェントのドロシー・オールディングから舞い込んできました。この作品の主人公はあのホールデン・コールフィールドです。
しかし、掲載には2箇所の修正という条件がついてきました。ジェリーはその条件を飲むことを拒否します。
そうこうしているうちにラジオから不穏なニュースが。それは、日本が真珠湾を攻撃し太平洋戦争が開戦した知らせでした。アメリカはこの攻撃を受け、ヨーロッパ戦線と太平洋戦線への派兵を決定し、戦争に突入します。 しかも戦時にそぐわない内容ということで、ニューヨーカー誌への掲載の話もたち消えになります。
ジェリーは陸軍に入隊することになります。出征のための壮行会のあとバーネットがジェリーに言った言葉は「書き続けろ」「絶対に生きて帰ってこい」でした。
イギリスに送られたジェリーはバーネットの言葉通り執筆を続けます。
しかし、そんな中ショッキングなニュースが舞い込みます。新聞を見ると喜劇王チャーリー・チャップリンが結婚したというニュースだったのですが、その相手が何とジェリーの恋人ウーナだったのです。
舞台ではそのニュースで持ちきりで、からかわれたりもしましたが一番の戦友の励ましもあって基地での辛い日々をしのぎました。
そしてあのD-DAY「ノルマンディ上陸作戦」にジェリーも加わることになります。
その後の戦地で一番の戦友も無くし、ジェリーにとって過酷で辛いものでしたが、話を創作することで何とか命を繋いでいました。書けないときはひたすら頭の中でストーリーを暗唱して創作することをやめませんでした。
ようやくドイツが降伏しヨーロッパでの戦いは終わりを告げたのですが、ジェリーは神経を衰弱しPTSDのような症状が出ていたためドイツの病院にとどまり療養します。
ある日回復したジェリーがニューヨークに妻を連れて戻ってきます。すぐに離婚してしまいます。。。
戦争も終わり「マディソン街の反抗」の掲載案件も再出しますが、条件は同じなのでジェリーが二の足を踏んでいるとドロシーは一度この条件を出した上層部と会って話を聞いてみない?と提案してきたので会うことになりました。
責任者は「良くするための提案だから一度その通り直してみてくれないか?それで悪くなるのであればオリジナルを掲載する」ということを約束してきたので、ジェリーは素直に直してみます。すると、前より良い作品になったのです。
その頃、ずっと書き続けていた短編選集をストーリー誌のバーネットに託していたのですが、こちらは通りません。
ジェリーはいつもバーネットと会っていたカフェで再会を果たしますが、上層部と掛け合ってみたが通らなかったことを告げられたジェリーは愕然とします。
戦地で命をかけて書いた作品が通らなかったことへの憤りをバーネットへぶつけると、こちらも命をかけて掛け合っていたんだという返し方をバーネットはしてしまいます。これは文字通り戦場で死にそうになりながら作品を書いていたジェリーにとっては禁句でした。ジェリーはここでバーネットへの怒りをぶつけ絶縁を宣言します。
バーネットに強く勧められたホールデンを主人公にした長編をジェリーは書く必要がありました。
しかし戦争での体験はジェリーにとって深い心の傷となっていました。
机に向かっても書けなくなります。
戦争中にホールデンのことを書き続けたため、書こうとすると戦争の忌まわしい記憶が蘇ってしまうのです。
このころからジェリーは瞑想をするようになります。知り合った仏教の僧に、自分の心を蝕んでいるものを告白し瞑想を勧められたからです。
始めは瞑想して机に向かうも書けませんでしたが、迷走して書き出しては髪を破ることを何日か繰り返しているうちに、書けるようになっていったのです。
そうしてついに長編「The Catcher in The Rye」は完成したのです。
出版に関しては、一悶着ありましたがある出版社が手を上げてくれ出版されるやいなや瞬く間に大ヒット、ベストセラーとなり一躍時の作家となります。
この作品はカルト的な人気を見せて、ホールデンは自分のことだと思い込む読者が続出し、ホールデンの特徴である赤い帽子をかぶって待ち伏せするファンが現れ始めたり身の危険を感じることが増えました。
どこへいってもちやほやされる状態が続きましたが、この状況に飽き飽きしていました。
あるパーティで会場を抜け出し屋上でタバコを吸っていると、ある女性が話しかけてき他のですが他の人たちのようにジェリーを特別扱いせず話しかけてくれることに興味を持ち、電話番号を聞き出します。のちに妻となるクレア・ダグラスでした。
ジェリーはファンたちの行き過ぎた行為に辟易して郊外に家を買いました。
基本的に人と会うことは断っていたジェリーですが、地元の高校生とは交流を持って自宅に招いたりしていました。
そのうち一人の高校生が校内の新聞に載せるのでインタビューをさせてくれないかと申し出てきたので、校内新聞ならと快く応じた内容が、地元の新聞に掲載されるという出来事が起こり、「子供までも裏切るのか!」と激しく憤り、家の周囲に壁を築き全ての交流を断ちます。
クレアだけは近くにいて、結婚したのですがそれでも一人部屋にこもって瞑想と執筆を続け一人の世界に引きこもっています。
その頃、バーネットのストーリー誌は廃刊の危機に陥っていました。そこでドロシーに電話をしてジェリーの昔の選集を出版させてくれないかとの依頼をしましたが、ドロシーは断ります。
ある日ジェリーの家にバーネットから電話がかかってきてクレアがそれをとります。代わろうとしないジェリーに辛辣な言葉で出るように促したので渋々電話に出ると、記念の選集を出すので序文を書いて欲しいという依頼でした。意外なことにジェリーはその仕事を引き受けます。
内容はバーネットへの賞賛と感謝の言葉で綴られた文でした。
しばらくしてバーネットはジェリーを訪ねてきました。理由を尋ねると「もらった文章は使えない」「私への言葉ばかりでストーリー誌への言及が少ない」といった内容のことを言いました。
初めて会った時と変わらないバーネットの態度にサリンジャーは微笑み、サヨナラを告げました。
後日、ドロシーとジェリーが話しています。次の作品の話が来ているが、もう出版はしないでただ書くことを続けるということを告げました。
サリンジャーはそのまま引きこもり子供も生まれましたが、家族とさえも向き合わないことに愛想を尽かしたクレアは家を出ました。

戦争と瞑想が彼に与えた影響

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映画.comより引用

もともと偏執的で斜に構えて皮肉屋なところはありましたが、夜な夜な友達とナイトクラブに出歩くなどをしているので、それほど孤独に寄った人間ではなく割と快活な人間だったことが映画の冒頭でわかりますが、やはり戦争にいったことによるPTSDが、彼の人に対する態度に大きく影響を与えたことは間違い無いでしょう。
それほどまでに辛い体験だったんでしょうね。

言葉を武器に戦う者として

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映画.comより引用

ジェリーは結局最後までバーネットと和解することはありませんでした。
それはバーネットが使った「表現」のせいです。
本当の戦争を見てきていない者が、自分の大変さを戦争を例えとして使ったのが許せなかった。言葉のチョイスミスです。しかも言葉のプロがそれをやってしまったのが許せなかったんでしょうね。
この場面含めケビン・スペイシーはさすが名優と言うべき素晴らしい演技を披露していました。

作品を作り続けること

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映画.comより引用

ジェリーの成功には本人の才能がもちろん大きかったと思います。事実この作品は才能(talent)と言う言葉が頻出します。 しかし、何より才能があっても作り続けないことには意味がありません。 だから最初にバーネットが教えたことは、作り続けることだったんです。ジェリーの作品を落とし続けることによってそれでも作り続けることができる人間かを見極めていました。 周りの人間の協力がなければ成功は遠のいたでしょうが、その協力者はジェリーが作り続けることによって出てきた人たちです。 やはり作り続けることの重要さがわかりますね。

好きなセリフ

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映画.comより引用

ジェリーが初めて作品を「ストーリー」に持ち込んだ時に受付嬢が作家の名前を見てJ・D・サリンジャーの「J・D」はなんの略?というシーンがあって、ジェリーは「Juvenile Delinquent(非行少年)」と答えるシーンがあるのですが、このやりとりが如何にもホールデンが言いそうなセリフで思わず笑ってしまいました。

関連

これ読んどきゃ間違いないって言う村上春樹訳版です。

 

この短編も有名ですね。

 

今回の映画の内容とどれくらいシンクロしてるんでしょうね。

 

 

まとめ

全てのものを作っている人が観るべき映画だと思います。特に作ったものを否定されてへこたれてる人や、人からの評価を恐れて作れなくなっている人(自分のことですな。。)なんかが観ると勇気をもらえるような内容だと思いますよ

オススメ度

(★★★★★)5/5

こんな人にオススメ

サリンジャー作品が好きな人
・何かを作っている人
・作家を目指している人