東京映画日記

主に映画のレビューについて書きます。

リズベットが一人で生きている理由が明らかに!実家で繰り広げられる大バトルがすごい!映画「蜘蛛の巣を払う女」感想

映画「蜘蛛の巣を払う女」感想

リズベットが一人で生きている理由が明らかに!実家で繰り広げられる大バトルがすごい

f:id:WOOS:20190123181658j:plain

作品データ

原題 The Girl in the Spider's Web 製作年 2018年 製作国 イギリス・ドイツ・スウェーデン・カナダ・アメリカ合作 配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 上映時間 115分 映倫区分 PG12

スタッフ

監督 フェデ・アルバレス
製作 スコット・ルーディン イーライ・ブッシュ オーレ・ソンドベルイ ソーレン・スタルモス ベルナ・レビン エイミー・パスカル エリザベス・カンティロン
製作総指揮 アーノン・ミルチャン ロバート・J・ドーマン デビッド・フィンチャー リーネ・ビンテル・スクイユム・フンク ヨハンネス・イェンセン アンニ・ファウルビー・フェルナンデス
キャラクター創造 スティーグ・ラーソン
原作 ダビド・ラーゲルクランツ
脚本 ジェイ・バス フェデ・アルバレス スティーブン・ナイト
撮影 ペドロ・ルケ
美術 イブ・スチュワート
衣装 カルロス・ロサリオ
編集 タチアナ・S・リーゲル
音楽 ロケ・バニョス

キャスト

クレア・フォイ リスベット スベリル・グドナソン ミカエル ラキース・スタンフィールド シルビア・フークス カミラ ティーブン・マーチャント クレス・バング クリストファー・コンベリー シヌーブ・マコディ・ルンド ビッキー・クリープス

解説

世界的ベストセラーのミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作を映画化。デビッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ主演でシリーズ第1作を映画化した「ドラゴン・タトゥーの女」に続く物語となり、主人公のリスベット役をテレビドラマ「ザ・クラウン」や映画「ファースト・マン」などで活躍するクレア・フォイが演じ、監督を「ドント・ブリーズ」で注目されたフェデ・アルバレスが務めるなど、メインスタッフ&キャストは新たな顔ぶれに。前作を手がけたフィンチャーは製作総指揮に名を連ねている。特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバルデル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局NSA)から取り戻してほしいと頼まれる。依頼を受けて陰謀の裏を探っていたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの存在にたどり着き、カミラが仕かけた罠にはまってしまう。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

1/14(月)12:45 TOHOシネマズ日比谷にて字幕版を鑑賞しました。

客席はほぼ満席でした。

テーマ「過去を払う女」

f:id:WOOS:20190123181653j:plain

映画.comより引用

 

hulu

ネタバレあらすじ・感想

ミレニアムシリーズは映画オリジナル版は1作目しかみていなくて原作小説も未読、ハリウッド版も同じ作品なので、「ドラゴンタトゥーの女」しかみていない状態での鑑賞です。
結果的に、ハリウッド版だけ見とけば問題ないかなぁと思います。

ただ、原作小説の「蜘蛛の巣を払う女」はオリジナル3部作を書いた人スティーグ・ラーソン(すでに故人)と違う人ダヴィド・ラーゲルクランツが書いた作品のようで、世界観の維持とか大丈夫なんでしょうか?

今回も主要キャスト総入れ替えだったので、割とシリーズ物を見るというよりは面白そうな新作を見るというマインドで見に行きました。

お話は雪深い山奥の「古城」とも言える大きな屋敷の一室で二人の少女がチェスをしているところから始まります。
二人の少女がおっさんから呼ばれ部屋に行くと、性的虐待をしていると思われる描写があり一人の少女が窓から飛び降りて逃げます。その少女は幼き日の主人公リズベットでした。
そして現代に戻りハッキング案件をこなしながら、趣味で世の中のクズ男にキツイお仕置きをして回る日々を過ごしている主人公リズベットの元にある依頼が入ります。
それは、AIの世界的権威であるバルデル教授(スティーブン・マーチャント)がうっかり開発してしまった核攻撃プログラム「ファイヤーフォール」をアメリカのアメリカ国家安全保障局NSA)から取り戻してほしいという依頼でした。
それほど乗り気ではなかったように見えるリズベットですが、なんとなく一緒に逃げ回る教授の息子アウグスト(クリストファー・コンベリー)のほだされ引き受けます。
それはコピー不可でプログラムごと盗めば盗まれた方は使えないプログラムで、首尾よく奪回に成功するのですが、引き渡しの際にそのプログラムを狙っていた組織「スパイダーズ」に横取りされてしまいます。しかもスパイダーズのボスは幼い頃に離れ離れになった妹カミラ(シルビア・フークス)であることもわかり、複雑な過去があるリズベットはイライラマックス。
主人公の協力者である記者のミカエルやハッカーのプレイグの力を借りて取り戻そうとするも、バルデル教授を殺害されてリズベットが殺したことにされるなど状況はさらに不利に、そして奪われたものを取り返しにNSAからニーダム(ラキース・スタンフィールド)も追ってきて、三つ巴状態に、さらにそのプログラムのパスワードを解けるのがバルデル教授の息子アウグストだけということで、今度はアウグストもさらわれてしまいます。

 

ニーダムはアメリカ政府の人間なので、入国した段階でスウェーデン政府に勝手な動きをしないように釘を刺され自由な動きがとれません。(執拗に言われるのには大きな理由があるんですが。。。)
そしてアウグストは父親を殺されてしまったのですが、アメリカに母が住んでいるということで、チームリズベット(勝手に命名)は、ニーダムに協力を仰ぎ、協力してプログラムとアウグストを奪回→ニーダムは母親の元にアウグストを届けるという作戦に出ます。

向かった場所はスパイダーズのアジトA.K.A.実家でした。

f:id:WOOS:20190123181655j:plain

映画.comより引用

 

そして予告編ででてきたラテックス製と思われるSMチックな空気を抜く拷問器具でリズベットが拘束されて万事休すかと思いきや、仲間たちの活躍で大逆転。
最後は妹を追い詰めたところで序盤のリズベットのように今度は妹が飛び降りて多分死亡。
プログラムは消去されアウグストは母親の元に引き取られ、リズベットは実家を破壊しておしまいって感じです。

 

前作と比較すると

前作は正直この作品またやんの?って感じでスルーするつもりでいたのですが、監督がデヴィット・フィンチャーだったしダニエル・クレイグも出ているしということで見にいった感じなんですが、全然楽しめたしリズベットルーニー・マーラ)もかなり良かったんですよ。
だから、キャスト入れ替えてまで続編作る意味あんのか?なんて生意気な感想を持っていたのですが、今作のリズベットクレア・フォイ)もなかなか良かったですよ。監督の前作「ドント・ブリーズ」も面白かったですし、なんとなく今回のリズベットの方が感情が豊かで、母性を持ち合わせていて、相変わらず性に関しては奔放ですが家族の話がメインなのでこの話にはこのリズベットがあっていると思いました。

f:id:WOOS:20190123181650j:plain

映画.comより引用

今回のリズベットはバイクがドゥカティでかっこよかったですね。

f:id:WOOS:20190123181705j:plain

imdbより引用

 

あとミカエルもダニエル・クレイグだと自分でなんとかできそうな強いイメージを持ってしまうのですが、どっちかっていうとヘタレなキャラクターなイメージなので今回の(スベリル・グドナソン)の方があっていると思いました。

f:id:WOOS:20190123181710j:plain

imdbより引用

 

有名ブロガーの三角絞めさんもおっしゃっていましたが、全体的に007スカイフォールっぽいなというのは僕も思いました。(布団圧縮袋を思いついたのはさすがです)

 

気になったところ

基本的には面白かったんですが、そもそもこのシリーズって天才ハッカーが主人公という設定なのでどっちかっていうと「頭を使って敵を罠にはめる」という方が得意なはずの設定なのに、解決方法が割と脳筋寄りというか。。。 まあ原作を読んでないのでなんともいえないトコですが。。
ルックとしてはサスペンス映画なんですが、僕がビデオオンデマンドサービス(huluとかネットフリックスとか)の責任者ならこの作品はアクション映画に分類しますね。

 

関連

とりあえず本作観る前にこれ見とけば問題ないと思います。

 

こっちはオリジナルです。原作だとこの三部作の続きが本作みたいなので、こっちのオリジナル三部作もみといた方がいいのかも。。

 

原作小説です

 

 

まとめ

スタイリッシュだし、女性主人公がかっこいい映画です。ちょうど冬だしすごく今の季節にも合っていると思います。

オススメ度

(★★★★)4/5

こんな人にオススメ

ギークな女性が悪党を倒す話が好きな人
・原作及びオリジナルが好きな人
・北欧に引っ越しを考えている人