東京映画日記

主に映画のレビューについて書きます。

リズベットが一人で生きている理由が明らかに!実家で繰り広げられる大バトルがすごい!映画「蜘蛛の巣を払う女」感想

映画「蜘蛛の巣を払う女」感想

リズベットが一人で生きている理由が明らかに!実家で繰り広げられる大バトルがすごい

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作品データ

原題 The Girl in the Spider's Web 製作年 2018年 製作国 イギリス・ドイツ・スウェーデン・カナダ・アメリカ合作 配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 上映時間 115分 映倫区分 PG12

スタッフ

監督 フェデ・アルバレス
製作 スコット・ルーディン イーライ・ブッシュ オーレ・ソンドベルイ ソーレン・スタルモス ベルナ・レビン エイミー・パスカル エリザベス・カンティロン
製作総指揮 アーノン・ミルチャン ロバート・J・ドーマン デビッド・フィンチャー リーネ・ビンテル・スクイユム・フンク ヨハンネス・イェンセン アンニ・ファウルビー・フェルナンデス
キャラクター創造 スティーグ・ラーソン
原作 ダビド・ラーゲルクランツ
脚本 ジェイ・バス フェデ・アルバレス スティーブン・ナイト
撮影 ペドロ・ルケ
美術 イブ・スチュワート
衣装 カルロス・ロサリオ
編集 タチアナ・S・リーゲル
音楽 ロケ・バニョス

キャスト

クレア・フォイ リスベット スベリル・グドナソン ミカエル ラキース・スタンフィールド シルビア・フークス カミラ ティーブン・マーチャント クレス・バング クリストファー・コンベリー シヌーブ・マコディ・ルンド ビッキー・クリープス

解説

世界的ベストセラーのミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作を映画化。デビッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ主演でシリーズ第1作を映画化した「ドラゴン・タトゥーの女」に続く物語となり、主人公のリスベット役をテレビドラマ「ザ・クラウン」や映画「ファースト・マン」などで活躍するクレア・フォイが演じ、監督を「ドント・ブリーズ」で注目されたフェデ・アルバレスが務めるなど、メインスタッフ&キャストは新たな顔ぶれに。前作を手がけたフィンチャーは製作総指揮に名を連ねている。特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバルデル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局NSA)から取り戻してほしいと頼まれる。依頼を受けて陰謀の裏を探っていたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの存在にたどり着き、カミラが仕かけた罠にはまってしまう。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

1/14(月)12:45 TOHOシネマズ日比谷にて字幕版を鑑賞しました。

客席はほぼ満席でした。

テーマ「過去を払う女」

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映画.comより引用

 

hulu

ネタバレあらすじ・感想

ミレニアムシリーズは映画オリジナル版は1作目しかみていなくて原作小説も未読、ハリウッド版も同じ作品なので、「ドラゴンタトゥーの女」しかみていない状態での鑑賞です。
結果的に、ハリウッド版だけ見とけば問題ないかなぁと思います。

ただ、原作小説の「蜘蛛の巣を払う女」はオリジナル3部作を書いた人スティーグ・ラーソン(すでに故人)と違う人ダヴィド・ラーゲルクランツが書いた作品のようで、世界観の維持とか大丈夫なんでしょうか?

今回も主要キャスト総入れ替えだったので、割とシリーズ物を見るというよりは面白そうな新作を見るというマインドで見に行きました。

お話は雪深い山奥の「古城」とも言える大きな屋敷の一室で二人の少女がチェスをしているところから始まります。
二人の少女がおっさんから呼ばれ部屋に行くと、性的虐待をしていると思われる描写があり一人の少女が窓から飛び降りて逃げます。その少女は幼き日の主人公リズベットでした。
そして現代に戻りハッキング案件をこなしながら、趣味で世の中のクズ男にキツイお仕置きをして回る日々を過ごしている主人公リズベットの元にある依頼が入ります。
それは、AIの世界的権威であるバルデル教授(スティーブン・マーチャント)がうっかり開発してしまった核攻撃プログラム「ファイヤーフォール」をアメリカのアメリカ国家安全保障局NSA)から取り戻してほしいという依頼でした。
それほど乗り気ではなかったように見えるリズベットですが、なんとなく一緒に逃げ回る教授の息子アウグスト(クリストファー・コンベリー)のほだされ引き受けます。
それはコピー不可でプログラムごと盗めば盗まれた方は使えないプログラムで、首尾よく奪回に成功するのですが、引き渡しの際にそのプログラムを狙っていた組織「スパイダーズ」に横取りされてしまいます。しかもスパイダーズのボスは幼い頃に離れ離れになった妹カミラ(シルビア・フークス)であることもわかり、複雑な過去があるリズベットはイライラマックス。
主人公の協力者である記者のミカエルやハッカーのプレイグの力を借りて取り戻そうとするも、バルデル教授を殺害されてリズベットが殺したことにされるなど状況はさらに不利に、そして奪われたものを取り返しにNSAからニーダム(ラキース・スタンフィールド)も追ってきて、三つ巴状態に、さらにそのプログラムのパスワードを解けるのがバルデル教授の息子アウグストだけということで、今度はアウグストもさらわれてしまいます。

 

ニーダムはアメリカ政府の人間なので、入国した段階でスウェーデン政府に勝手な動きをしないように釘を刺され自由な動きがとれません。(執拗に言われるのには大きな理由があるんですが。。。)
そしてアウグストは父親を殺されてしまったのですが、アメリカに母が住んでいるということで、チームリズベット(勝手に命名)は、ニーダムに協力を仰ぎ、協力してプログラムとアウグストを奪回→ニーダムは母親の元にアウグストを届けるという作戦に出ます。

向かった場所はスパイダーズのアジトA.K.A.実家でした。

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映画.comより引用

 

そして予告編ででてきたラテックス製と思われるSMチックな空気を抜く拷問器具でリズベットが拘束されて万事休すかと思いきや、仲間たちの活躍で大逆転。
最後は妹を追い詰めたところで序盤のリズベットのように今度は妹が飛び降りて多分死亡。
プログラムは消去されアウグストは母親の元に引き取られ、リズベットは実家を破壊しておしまいって感じです。

 

前作と比較すると

前作は正直この作品またやんの?って感じでスルーするつもりでいたのですが、監督がデヴィット・フィンチャーだったしダニエル・クレイグも出ているしということで見にいった感じなんですが、全然楽しめたしリズベットルーニー・マーラ)もかなり良かったんですよ。
だから、キャスト入れ替えてまで続編作る意味あんのか?なんて生意気な感想を持っていたのですが、今作のリズベットクレア・フォイ)もなかなか良かったですよ。監督の前作「ドント・ブリーズ」も面白かったですし、なんとなく今回のリズベットの方が感情が豊かで、母性を持ち合わせていて、相変わらず性に関しては奔放ですが家族の話がメインなのでこの話にはこのリズベットがあっていると思いました。

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映画.comより引用

今回のリズベットはバイクがドゥカティでかっこよかったですね。

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imdbより引用

 

あとミカエルもダニエル・クレイグだと自分でなんとかできそうな強いイメージを持ってしまうのですが、どっちかっていうとヘタレなキャラクターなイメージなので今回の(スベリル・グドナソン)の方があっていると思いました。

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imdbより引用

 

有名ブロガーの三角絞めさんもおっしゃっていましたが、全体的に007スカイフォールっぽいなというのは僕も思いました。(布団圧縮袋を思いついたのはさすがです)

 

気になったところ

基本的には面白かったんですが、そもそもこのシリーズって天才ハッカーが主人公という設定なのでどっちかっていうと「頭を使って敵を罠にはめる」という方が得意なはずの設定なのに、解決方法が割と脳筋寄りというか。。。 まあ原作を読んでないのでなんともいえないトコですが。。
ルックとしてはサスペンス映画なんですが、僕がビデオオンデマンドサービス(huluとかネットフリックスとか)の責任者ならこの作品はアクション映画に分類しますね。

 

関連

とりあえず本作観る前にこれ見とけば問題ないと思います。

 

こっちはオリジナルです。原作だとこの三部作の続きが本作みたいなので、こっちのオリジナル三部作もみといた方がいいのかも。。

 

原作小説です

 

 

まとめ

スタイリッシュだし、女性主人公がかっこいい映画です。ちょうど冬だしすごく今の季節にも合っていると思います。

オススメ度

(★★★★)4/5

こんな人にオススメ

ギークな女性が悪党を倒す話が好きな人
・原作及びオリジナルが好きな人
・北欧に引っ越しを考えている人

どっちの親子にも感情移入しちゃうロッキーファン必見の一作で心を殴られてください!映画「クリード 炎の宿敵」感想

映画「クリード 炎の宿敵」感想

どっちの親子にも感情移入しちゃうロッキーファン必見の一作で心を殴られてください!

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作品データ

原題 Creed II 製作年 2018年 製作国 アメリカ 配給 ワーナー・ブラザース映画 上映時間 130分 映倫区分 G

スタッフ

監督 スティーブン・ケイプル・Jr
製作 シルベスター・スタローン ケビン・キング・テンプルトン チャールズ・ウィンクラー ウィリアム・チャートフ デビッド・ウィンクラー アーウィン・ウィンクラー
製作総指揮 ライアン・クーグラー マイケル・B・ジョーダン ガイ・リーデル
キャラクター創造 シルベスター・スタローン
原案 サッシャ・ペン チェオ・ホダリ・コーカー
脚本 シルベスター・スタローン ジュエル・テイラー
撮影 クレイマー・モーゲンソー
美術 フランコ=ジャコモ・カルボーネ
衣装 リズ・ウルフ
編集 デイナ・E・グローバーマン サイラ・ハイダー ポール・ハーブ
音楽 ルドウィグ・ゴランソン
音楽監修 ファム・ウデオルジ ジェン・マローン

キャスト

マイケル・B・ジョーダン アドニスクリード シルベスター・スタローン ロッキー・バルボア テッサ・トンプソン ビアンカ・テイラー フィリシア・ラシャド メアリー・アン・クリード ドルフ・ラングレン イワン・ドラゴ ロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌ ヴィクター・ドラゴ ラッセル・ホーンズビー バディ・マルセル ウッド・ハリス トニー・“リトル・デューク”・バートン アンドレ・ウォード ダニー・“スタントマン”・ウィーラー マイロ・ビンティミリア ブリジット・ニールセン ルミドラ・ドラゴ

解説

「ロッキー」シリーズを新たな主人公アドニスの物語として復活させ、世界中で好評を博した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。「ロッキー4 炎の友情」で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロ・クリードを葬ったイワン・ドラコの息子ヴィクターが登場し、アドニスが因縁の対決に挑む姿を描く。ロッキーの指導の下、世界チャンピオンに上り詰めたアドニスは、かつて父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターと対戦することになる。ヴィクターの反則行為により試合には勝利したものの、納得のいく勝利を飾ることができなかったアドニスは、心身ともに不調に陥ってしまう。やがて婚約者のビアンカが出産して父親になったアドニスは、ロッキーから父親という存在の大切さを諭され、しばらく一線から遠のくことに。しかし、「ボクシングこそが自分そのもの」と気づいたアドニスは、ヴィクターとの再戦を決意する。前作から続いてアドニス役をマイケル・B・ジョーダン、ロッキー役をシルベスター・スタローンが演じ、スタローンは脚本も担当。「ロッキー4」でイワン・ドラコを演じたドルフ・ラングレンも同役で出演。監督は新鋭スティーブン・ケイプル・Jr.が務めた。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

1/11(水)21:15 TOHOシネマズ新宿にて字幕版を鑑賞しました。

客席は6割くらいでした。(初日なのに少ないぞー)

テーマ「父親たちの罪」

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映画.comより引用

 

hulu

本来この映画を2019年最初に観る映画にしようと思ってたのですが、11日公開と少し年明けから日数があったため、3本目になりましたが、良かったですよー。
正直、ライアン・クーグラーが撮らないって聞いたときは不安がよぎったんですが、杞憂に終わってほんとよかった!少なくとも今回のスティーブン・ケイプル・Jr監督が次回作を撮ったら必ず劇場へ行こうと思いましたよ!

 

お話を雑に説明するとロッキー2,3,4,5が混ざり合った感じ。

 

ネタバレあらすじ

前作で激闘の末タイトルマッチに敗れたアドニスマイケル・B・ジョーダン)は、再びタイトルマッチに挑みます。相手は前作でマスタングを賭けて行ったスパーリングで敗れた相手です。
控え室ではロッキー(シルヴェスター・スタローン)が、アドニスに問います。「お前は誰のために戦うんだ?」アドニスは自分のためと答えリングに上がります。
アドニスは見事にリベンジに成功し、チャンピオンベルト奪取と、車の奪回に成功します。
その夜ビアンカテッサ・トンプソン)に結婚を申し込んだアドニスはOKをもらい二人は結婚します。
そうした矢先、ロシアから因縁の相手がやってきます。それは、父アポロ(カール・ウェザース)をリング上で殺し、その後ロッキーに敗れたイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)とその息子ヴィクター・ドラゴ(フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌ)でした。
ヴィクターは試合数は少ないながらメキメキと頭角をあらわしていて、父同士の因縁もちろんありますが、テレビでアドニスに挑発を繰り返し対戦を煽ります。
この挑戦者が執拗に絡んでくると言うのはロッキー3のクラバーや、ロッキー4のドラゴに通ずるとことがありますね。あ、2のアポロもそうか。。。
そんなこんなをやってるうちに妻の妊娠が発覚します。
殺された父の為、運命の相手ヴィクターに挑戦することを決めますが、ロッキーは反対します。
おそらく親友アポロの姿が重なったのか、アドニスの目が虎の目をしていなかったのか理由はわかりませんが、トレーナーを降りたロッキーをアドニスは拒絶します。
レーニング拠点をフィラデルフィアから地元のロサンゼルスに移したアドニスは、新居も購入します。
そして、アポロのトレーナーだったデュークの息子リトル・デュークにトレーナーをしてもらい、トレーニングを行います。
クリード家にとっては不倶戴天の敵であるドラゴ家とのタイトルマッチに向けてトレーニングは始まりますが、アドニスは気負いすぎてあまりトレーニングに集中できてないように見えます。
そしてタイトルマッチを戦うのですが、ヴィクターのパワーにアドニスは手も足も出ずやられてしまいますが、試合の終盤にダウンし膝をついている状態のアドニスにパンチを入れてしまい、ヴィクターの反則負けになってしまいました。
WBCヘビー級王座を防衛することはできましたが、試合内容は完全に負けの内容でした。
肋骨を骨折するなどの大怪我を負ったアドニスは、病院で失意の中ロッキーと再会します。
態度を改めないアドニスはロッキーを拒絶しますが、ロッキーはただ謝るだけでした。

 

一方ヴィクターは目覚しい活躍を上げていきついに政府高官に夕食会に招かれます。
そこにいたのは父イワンと自分を捨てて出て行った母親ルドミラ(ブリジット・ニールセン)でした。
彼女は政府高官の妻となっていたのです。
激しい怒りを持ったヴィクターでしたが、その怒りをぶつけるように激しいトレーニングに取り組みます。

 

しばらくアドニスは無気力な状態が続きますが、王座を保持したままなので次の試合をする必要があります。
練習にも出ずにフラフラと実家に帰ると母親の姿はなくそこにいたのはロッキーでした。
ロッキーはここでもう一度誰のために戦っているのかをアドニスに問います。戦う理由を取り戻したアドニスはヴィクター・ドラゴとの再戦を決め、ここで改めてロッキーにトレーナーを申し込みます。
そしてついに待望の娘が生まれます。しかし後日の検査で娘の聴覚に異常があるという可能性が出てきました。
しかし父親になったことで、次第に自分を取り戻していきます。
イワンとロッキーが戦った時、ロッキーはロシアでトレーニングを行いましたが、今回アドニスのためにロッキーが選んだのは砂漠でした。そこで対ヴィクター用のトレーニングを積んだのです。
そして、ついにリターンマッチの日アドニスはシンガーである妻ビアンカの歌とともに登場します。
自分のために他tかうのだが、一人で戦っているわけではないことに気づいたアドニスはチームとしてヴィクターにぶつかって行きます。
前回同様ヴィクターのパンチは重く何度も倒されます。しかし、万事休すに思えた時にアドニスのパンチがヴィクターをとらえます。
そこからは壮絶な打ち合いになります。
ヴィクターが不利な状態になった時母親ルドミラは席を立ってしまいます。
そして、ドラゴ親子の心は折れタオルが投入されます。
最後に立っていたのはアドニスでした。
宿命の戦いに勝利したアドニスは、ロッキーにも家族に会いに行くという挑戦をすることを促します。
ラストは息子との再会と孫との初対面でした。
ロッキーはアドニスにボクシングで打ち勝つ方法を教え、アドニスに家族の大切さを思い出させてもらったのです。

 

自分のために戦え

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映画.comより引用

誰のために戦っているのかという問いをアドニスは何回もしていると思いますが、おそらく純粋であれということかなとも思いました。
競技本番というのは練習で積み重ねた以上のものは出ません。(偶然出てしまうこともあるけど)だからそれがポジティブなものであれ、ネガティブなものであれ感情を入れるべきではなく冷静に進めないといけないと思います。
だから、最初の対戦前のアドニスをみたロッキーは、今は他の感情が入ってまともに競技ができないだろうと踏んだのではないでしょうか?
そして、2度目の対戦の時にデザインは同じですが黒みがかった星条旗柄のトランクスにしたのは、アポロのリベンジマッチではなく自分のリベンジマッチにしたからということだと思います。

家族の話がより濃い

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imdbより引用

今回はアドニスにも子供が生まれ、親子とか家族の話がより濃い話になっていましたね。
ただ、親から受け継ぐものは決してポジティブなものだけではなくて「因縁」や「憎悪」、「障害」だったりネガティブなものも受け取ってしまうこともあるけど、それを「生きている中でポジティブなものに変えていけばいいじゃない」というメッセージが詰まっているような気がしました。
また、師匠ロッキーが最後にアドニスに家族を思い出させてもらって、ずっと会っていなかった息子に会いにいくというのもすごくグッとくる展開でした。(孫の顔エイドリアンに似すぎ笑)

それにしてもドラゴ親子

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imdbより引用

ボクサーだから戦って、結果的にアポロをリング上で殺してしまい一瞬英雄になり、その後祖国でロッキーに敗れて嫁さんに出て行かれた父イワン。
父に言われたからファイターになって頑張って、チャンピオンになれるくらい強くなって実際チャンピオンを圧倒したのに、結局父と同じように祖国で敗れてしまった子ヴィクター。
正直、可哀想すぎません?
でも、最後の最後でまた親子でトレーニングを再開した描写もありましたし、また鍛え直してアドニスに挑戦するもいいし、他団体のチャンピオンになってもいいし、「きっと二人ならできるよ」と思わず応援したくなる二人でした。

関連

前作です。これはまあ今回の作品を見る前に見とかないとダメでしょう。

 

この話の因縁が生まれたロッキー4ですね。これも見とかないとダメでしょう。

 

熱いものが不足している人はこれで全作品見てください。

 

 

まとめ

このシリーズは全人類におすすめなので、見ましょう。逆に今劇場で観ないと10年後観観なかったことを後悔しますよ。

オススメ度

(★★★★★)5/5

こんな人にオススメ

・自分がうまくいかないのを他人や環境のせいにしがちな人
・なんのために生きているかを見失っている人
・ロッキーシリーズおよびクリード1を見たことがある全ての人

映画「ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー」感想

映画「ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー」感想

エンダ〜で有名な歌姫ホイットニー・ヒューストンの人生を描くドキュメンタリー

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作品データ

原題 Whitney 製作年 2018年 製作国 イギリス 配給 ポニーキャニオン、STAR CHANNEL MOVIES 上映時間 120分 映倫区分 G

スタッフ

監督 ケビン・マクドナルド
製作 サイモン・チン ジョナサン・チン リサ・アースパマー
製作総指揮 ニコール・デビッド パット・ヒューストン ウィル・クラーク アンディ・メイソン マイク・ルナゴール ザンヌ・ディバイン ローザンヌ・コーレンバーグ ジョー・パトリック
撮影 ネルソン・ヒューム
編集 サム・ライス=エドワーズ

キャスト

ホイットニー・ヒューストン
シシー・ヒューストン
エレン・ホワイト
メアリー・ジョーンズ
パット・ヒューストン
ボビー・ブラウン
クライブ・デイビス
ジョン・ヒューストン
ケビン・コスナー
ケニー・“ベイビーフェイス”・エドモンズ

解説

ホイットニー・ヒューストンの素顔に迫るドキュメンタリー。1980~90年代を代表する女性シンガーで、グラミー賞に8度輝き、全世界で2億枚以上のアルバム売り上げたホイットニー・ヒューストン。その輝かしい栄光の陰でボビー・ブラウンとの結婚を境に、薬物問題、複雑な家族問題などが話題を集めるようになり、2012年2月に48歳という若さで不慮の死を遂げた。ホイットニー・ヒューストン財団公認による本作では、ホームビデオなどの映像や音源など、膨大なアーカイブから未発表素材のほか、彼女の家族、友人、仕事仲間などの証言から、ホイットニー・ヒューストンの真の姿を紡いでいく。監督は「ブラック・セプテンバー 五輪テロの真実」で第72回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したケビン・マクドナルド。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

1/7(月)19:25 TOHOシネマズ新宿にて字幕版を鑑賞しました。

客席は5割くらいでした。

テーマ「歌姫の人生」

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映画.comより引用

 

hulu

あらすじ・感想

アト6でノーナリーブス西寺豪太さんのホイットニー特集が決まりましたね!超楽しみ!

 

お話はドキュメンタリーなので、大体ホイットニー・ヒューストンの人生を彼女の素晴らしい音楽を交えつつ赤裸々に描いていました。
インタビューには親族や、関わったレコード会社の人、そして一番驚いたのは元夫ボビー・ブラウンがインタビューに答えていたことでした。

 

音楽一家のサラブレッドだった

ニュージャージー州ニューアーク生まれのホイットニーはデビュー当時のお嬢様イメージとは違いゲットー育ちでした。(wikipediaによると住人の50%以上が黒人)
母シシー・ヒューストンはアレサ・フランクリンやエルヴィス・ プレスリーのバックコーラスを務め、本人もソロとしてデビューしていましたが、それほど大きなヒットには恵まれませんでしたが、幼い娘ホイットニーにその才能を見出すと自分が持てる技術全てを叩き込みます。
ホイットニーはそれに答え、天才シンガーとして才能を開花させます。
ある日16〜17歳になった彼女は突然声が出ないという母の代わりにステージに立ちます。
その姿はその年齢にして完全に母シシーのステージを再現し、観客を魅了するまでに成長していました。
いとこや叔母もプロのシンガーで、完全にそのシンガーの血は色濃くホイットニーに受け継がれたようですね。

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映画.comより引用

 

親友ロビン

ニューアーク(住民の大半が黒人)で起こった暴動をきっかけに一家は近隣のイースト・オレンジに引っ越し、そこでゴスペル聖歌隊に加わります。
つまり彼女のベースは多くの黒人シンガーがそうであるようにゴスペルになります。
そしてホイットニーはカトリック系の全寮制の女子校に通い、そこでマネージャーのような形でキャリアの多くを共にすることに親友ロビン・クロフォードと出会います。

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映画.comより引用

このロビン(左から2番目)とは親友であり恋人のような関係だったのかもしれません。

 

アリスタレコードとの契約

しばらくはモデルをやっていたのですが、シンガーとして着々と力をつけていきます。
レコード会社からのオファーは2社きていて、その2社のうち超敏腕プロデューサーのクライヴ・デイビス率いるアリスタレコードと契約します。
ここでテレビに初出演時の映像が流れますが、初々しくて良いんですよ。
但し、そこで見せたパフォーマンスは圧巻の歌声でした。
この放送内容は映画でフルで観れるのでオススメです。

 

衝撃だったスーパーボウル国歌斉唱

ヒット曲もでて瞬く間にスターになるのですが、おそらく彼女の人気を決定づけたのはこれなんじゃ無いでしょうか?
僕が小学生だったある日NFLスーパーボウルが行われたことがスポーツニュースで報道されていました。
そのオープニングで披露されたのがこのアメリカ国家The Star-Spangled Bannerです。

これがこの映画でも使われていて、映画館の大音量で聴けるだけでも観に行く価値あると思いますよ!

 

ボビー・ブラウンとの出会い

世間から同性愛者疑惑を持たれていたホイットニーでしたが、それを払拭するようにエディ・マーフィなど時のスターと浮名を流します。
そして、ある日ニューエディションからソロとして活動を始めたボビー・ブラウンが現れ、二人は恋に落ち結婚します。
しかし、これが結果的には悲劇的な最後の始まりだったのかもしれません。

 

映画ボディガード出演そしてAllways love you大ヒット

彼女のキャリアを決定づけたのは、この映画「ボディガード」出演と主題歌のオールウェイズ・ラブ・ユーのヒットでしょう。
ここは、あまりにも有名なのでわりとサーっと流されていたように思います。

 

頂点を極めていく妻と没落していく夫

この頃から夫ボビー・ブラウンとのキャリアの差が顕著になっていきます。
でも、ボビーは古いタイプの男性のため自分より妻が自分より稼ぐことが我慢できません。
ホイットニーもデュエット曲を作ろうとしたりするなど夫のキャリアを立て直そうと頑張りますが、ボビー本人が本気になってくれません。
次第に夫は浮気に走るようになり、ホイットニーも仕事に没頭するようになります。

 

DV問題、薬物問題

そして、ボビーによるDV問題や本人の薬物問題などでついにホイットニー自身も没落していきます。
アルコールの影響かそれとも薬物の影響かはわかりませんが映画では、とにかく声が出ていないろれつも回っていない太っているステージの様子が描かれていて、あの歌姫の面影は微塵もない惨憺たるステージでした。

 

復活そして突然の死

そんな状況でしたがボビーとの離婚も成立し、クライヴデイビスプロデュースで出したアルバムはビルボードチャート1位を獲得するなど見事復活を果たしたかに思えたのですが、またドラッグの問題などが再発し破産寸前であることが報じられ、晩年は寂しいものでした。

 

雑感

大体ホイットニーの人生の順を追って描かれたドキュメンタリーでしたが、ここまで詳細には知らなかった事実が多くあったのと、当時のフッテージが多く登場するので、ファンならずとも劇場で見た方がいい作品であることは間違いないでしょう。

関連

とりあえずベスト盤は押さえておきたいですね。

 

割とベタな話ですが、全盛期のホイットニーです。

 

ボビー・ブラウンの名盤です。

 

 

まとめ

アーティストとして奇跡的な人だったと思います。息が長い活躍をしてくれればよかったのに。。

オススメ度

(★★★★)4/5

こんな人にオススメ

ホイットニー・ヒューストンのファンの人
・自分より仕事ができなさそうな男と結婚しそうな女性
西寺郷太さんの特集を聴いた人