東京映画日記

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原作漫画も面白いしカズキ、サイケ、タケオちゃんの再現度もかなり高め!映画「ギャングース」感想

映画「ギャングース」感想

原作漫画も面白いしカズキ、サイケ、タケオちゃんの再現度もかなり高め!

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作品データ

製作年 2018年 製作国 日本 配給 キノフィルムズ 上映時間 120分 映倫区分 R15+

キャスト

監督 入江悠
原作 肥谷圭介 鈴木大介
脚本 入江悠 和田清人
音楽 海田庄吾
主題歌 The Gangoose
挿入歌 THIS IS JAPAN

キャスト

高杉真宙 サイケ
加藤諒 カズキ
渡辺大 タケオ
林遣都 高田
伊東蒼 ヒカリ
山本舞香 ユキ
芦那すみれ サクラ
勝矢 川合
般若 班目
菅原健 真鍋
斉藤祥太 海老名兄弟
斉藤慶太 海老名兄弟
金子ノブアキ 加藤
篠田麻里子 アゲハ
MIYAVI 安達

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解説

ルポライター鈴木大介による未成年犯罪者への取材をもとに裏社会の実態を描いた人気コミック「ギャングース」を、「SR サイタマノラッパー」「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠監督が実写映画化。「渇き。」の高杉真宙、「金メダル男」の加藤諒、「勝手にふるえてろ」の渡辺大知が主演を務め、犯罪集団だけを狙って窃盗を繰り返す3人の少年たちの生き様と友情をリアルに描き出す。親から虐待され、学校に行くこともできず、青春期のほとんどを少年院で過ごしたサイケ、カズキ、タケオの3人。社会から見放された彼らは、裏稼業や悪徳業種の収益金を狙う「タタキ」(窃盗、強盗)稼業に手を染める。暴力団排除の機運を受けて裏社会のヒエラルキーが転換期を迎える中、3人は後戻りできない危険な領域に足を踏み入れていくが……。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

11/24(土)17:00 TOHOシネマズ新宿にて鑑賞しました。

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客席は5割くらい。

テーマ「そのタタキやらせていただきます」

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映画.comより引用

 

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多少ネタバレあらすじ・雑感

妹を守るために母親の恋人を刺したカズキ(加藤諒)は少年院で知り合ったサイケ(高杉真宙)とタケオ(渡辺大和)とともに廃バスで暮らしています。 学歴も家もないので、表の仕事に就職できない3人ですが、単純に弱者を食い物にするような裏稼業はできないので、そのような裏稼業人からのみタタキ(強盗)を行うということで、なんとか生計を立てています。 そのような案件は裏稼業の道具屋である高田(林遣都)からもらうのですが、当然後ろめたい商売なので稼ぎは少なく、さらに末端である3人は裏社会から搾取されていますが、ようやく軌道に乗ってきます。 しかし、手を出してはいけない組織六龍天の末端の会社にタタキを行なっていたことが発覚し、隠れ家はボスの安達(MIYAVI)の部下たちに急襲され、そこからさらに強烈な搾取が始まります。 どん底の3人は同情から拾って一緒に暮らしていた少女ヒカリ(伊東蒼)を施設へ預け、一発逆転をかけて六龍天の安達をタタく事を決意します。 その後は観てのお楽しみに。

 

原作は全16巻あり、完結しています。原作を知る人には気になるところが改変点だと思いますが、全16巻を2時間に圧縮した都合上お話自体が変わった部分や、キャラクターの違いや出てこないキャラなどありましたが、1本の映画としてはかなりうまくいっていたと思います。

原作が、カズキの大きな夢や野望を叶えるために頑張って生きるというテーマに対し、映画版は「3人のその日暮らしの生活から脱出」に主題が置かれているのでより身近なお話になっていたと思います。

また、原作がかなりディープな内容の上、凄まじく情報量が多い作品なので映画を観てこの作品が気に入った人は是非原作も見てみたほうがいいと思いますよ。

そしてこの作品の特徴としてかなりキャストがうまくいっていたのではないでしょうか。 特に主役3人「サイケ、カズキ、タケオ」の再現度や、ケイパーもの(チーム強奪もの)としての出来は、日本社会というなかですごくリアリティのある世界観を作っていると思います。

 

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映画.comより引用

 

 

今作はヤラレ役の加藤(金子ノブアキ)ですが、原作の加藤はかなりバックストーリーがあり、カリスマ性もありかっこいい役なんですが。。

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映画.comより引用

 

 

まあ、2時間という短さではそこまで深く描きこむのは難しいと思うので、もし続編があれば違うキャラクターが原作の加藤のキャラを継承する感じになるんでしょうか? 悪役として圧倒的な存在を放っていたのが安達(MIYAVI)でしたね。

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映画.comより引用

演じているMIYAVIさんは本業ミュージシャンですが、キングコング: 髑髏島の巨神などのハリウッド大作に出演したりしていますが、ちゃんと長いセリフをしゃべっているのを今回初めて観てその存在感が非常にすごかったと思います。

 

関連

入江監督の初期代表作はこれですね。

 

これも入江監督作品で、2017年に公開されたこのビジランテは今回も出演している般若さん、篠田麻里子さんが出演されています。

 

2017年は入江監督作品が2本公開されたんですが、韓国映画のリメイク作品ですね。

 

まとめ

日本で本当にある、犯罪に走るしかない環境にいる若者の物語です。こんな環境なくなればいいなぁ。

オススメ度

(★★★)4/5

こんな人にオススメ

・原作が好きな人
・ケイパーものが好きな人
・入江監督作が好きな人