東京映画日記

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アメリカ-メキシコの国境地帯はこれからも危険が続く。映画「ボーダーライン:ソルジャーズデイ」感想

映画「ボーダーライン:ソルジャーズデイ」感想

ボーダーライン2作目!正義なき戦いを日々繰り広げる兵士達の日常

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作品データ

原題 Sicario: Day of the Soldado 製作年 2018年 製作国 アメリカ 配給 KADOKAWA 上映時間 122分 映倫区分 PG12

キャスト

監督 ステファノ・ソッリマ
製作 ベイジル・イバニク エドワード・L・マクドネル モリー・スミス サッド・ラッキンビル トレント・ラッキンビル
製作総指揮 エレン・H・シュワルツ リチャード・ミドルトン エリカ・リー キャラクター創造テイラー・シェリダン
脚本 テイラー・シェリダン
撮影 ダリウス・ウォルスキー
美術 ケビン・カバナー
衣装 デボラ・L・スコット
編集 マシュー・ニューマン
音楽 ヒドゥル・グドナドッティル
特殊効果監修 マイケル・マイナダス

キャスト

ベニチオ・デル・トロ アレハンドロ ジョシュ・ブローリン マット・グレイヴァー イザベラ・モナー イザベル・レイエス マシュー・モディーン ジェームズ・ライリー キャサリン・キーナー シンシア・フォード ジェフリー・ドノバン スティーヴ・フォーシング イライジャ・ロドリゲス ミゲル・エルナンデス マヌエル・ガルシア=ルルフォ ギャロ デビッド・カスタニーダ ヘクター

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解説

アメリカとメキシコの国境地帯で繰り広げられる麻薬戦争の現実をリアルに描き、アカデミー賞3部門にノミネートされた「ボーダーライン」の続編。アメリカで市民15人が命を失う自爆テロが発生した。犯人がメキシコ経由で不法入国したとの疑いをかけた政府から任務を命じられたCIA捜査官マットは、カルテルに家族を殺された過去を持つ暗殺者アレハンドロに協力を依頼。麻薬王の娘イザベルを誘拐し、メキシコ国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテル同士の争いへと発展させる任務を極秘裏に遂行するが・・・・・・。前作から引き続きベニチオ・デルトロ。ジョシュ・ブローリンが出演するほか、イザベラ・モナー、ジェフリー・ドノバン、キャサリン・キーナーらが脇を固める。脚本は前作「ボーダーライン」と「最後の追跡」でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたテイラー・シェリダン。監督は前作のドゥニ・ビルヌーブから、イタリア人監督のステファノ・ソッリマにバトンタッチ。撮影は「オデッセイ」など近年のリドリー・スコット作品で知られるダリウス・ウォルスキー。安学は前作を手がけ18年2月に他界したヨハン・ヨハンソンに代わり、ヨハンソンに師事していたアイスランド出身のヒドゥル・グドナドッティルが担当。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

11/17(土)13:10 新宿ピカデリーにて字幕版を鑑賞しました。

客席は満席。

テーマ「復讐と憎しみの連鎖」

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imdbより引用

本国版のこっちのポスターのがかっこよくないですかね?

 

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多少ネタバレあらすじ・雑感

次回のアト6ムービーウォッチメンの課題映画になったので見に行ってきました。 始まりは、国境の砂漠地帯で不法入国仕様としている人々が国境警備隊に見つかってホールドアップさせられているところで、一人が逃げ出しますが、やっぱり捕まっちゃって万事窮すとなり膝をついたかと思いきや、やおらバッグから何かを取り出したところで警備隊が近づくと、爆死。

なぜこんな行動を?

と思ったら場面は変わってアメリカのとあるスーパーで自爆テロが発生。(このシーン本当にショッキングです。) この一連の自爆は、どうやらメキシコから不法入国したと判明したのでアメリカ政府は国境地域の荒くれCIA捜査官のグレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)を呼び出して「解決しろ」と命令します。

グレイヴァーは前作に引き続いて元検事の殺し屋「アレハンドロ・ザ・復讐する男」に協力を依頼して、「ついでにいつもみたいにカルテル同士を仲違いさせて戦争させようぜー作戦」を行おうとします。 作戦は 不法入国カルテルの犯行に見せかけ麻薬カルテルのボスの娘(イザベル)を攫う。→麻薬カルテルのボス激怒→不法入国組vs麻薬組の構図を作って弱体化。→そのついでにテロした奴らの情報ゲット。(グレイヴァー)。麻薬王レイエスはアレハンドロの仇のボスなので、暗殺。ってのがざっくりとした作戦だと思います。(間違ってなければ) で、前作に引き続きやっぱり一番やばいゴタゴタは国境近くで起こります。(ここは見てのお楽しみ)

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映画.comより引用

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映画.comより引用

監督はドゥニ・ビルヌーブからステファノ・ソッリマに変わりましたが、前作に続きテイラー・シェリダンが脚本を務めているので、キャラクター描写がしっかり続いていますね。

 

今年公開された映画でテイラー・シェリダンが監督した「ウインドリバー」も面白かったので、僻地で行われる血なまぐさい人間ドラマが得意な人なのかもしれませんね。 前作は主人公が視点になってこの「ルールなきアメリカ-メキシコ国境地帯」がどういうものなのか?というのを教えてくれるような内容でしたが、本作はそれに続いてこの地域の真っ只中にいる人であるアレハンドロの視点で描かれます。

 

冒頭結構驚いたのが敵地に夜間パラシュート降下するシーンで、カメラが全くぶれてなくてどうやって撮影したんだろう?

 

根本的に仏教の六道で言うところの「修羅道」のような世界は続いていて、その世界で生きるためには平和な世界の常識は通じないし、誰も信じられません。

そして、若者が真面目に生きるより安易に稼げる悪事に手を出していく描写は、どうにもならない負の連鎖を表しているんでしょう。

 

色々考えると気が滅入ってきますが、基本的にこの映画は緊迫感がウリだと思うので、ドキドキを楽しんだ方がいいかもしれませんね。

 

ベニチオ・デルトロはこの役ハマってますねー

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映画.comより引用

 

ジョシュ・ブローリンもハマってます。

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映画.comより引用

関連

前作です。アマゾンプライム会員なら無料で見れます。

 

ジョシュ・ブローリンがアメコミ最強のヴィランをやってます。

 

ベニチオ・デル・トロが麻薬カルテルのボスであるパブロ・エスコバルを演じた作品です。

 

まとめ

前作との繋がりは薄く、前作に関する言及も無いので本作から入っても問題ないかもしれません。緊迫感が凄まじい作品でした。

オススメ度

(★★★★)4/5

こんな人にオススメ

・メキシコ麻薬戦争ものが好きな人
・緊迫感でドキドキしたい人
・残虐なプロフェッショナルが好きな人