東京映画日記

主に映画のレビューについて書きます。

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

I,TONYA

作品データ

原題 I, Tonya 製作年 2017年 製作国 アメリカ 配給 ショウゲート 上映時間 120分 映倫区分 PG12

スタッフ

監督 クレイグ・ギレスピー 製作 ブライアン・アンケレス マーゴット・ロビー トム・アッカーリー 製作総指揮 レン・ブラバトニック

キャスト

マーゴット・ロビー トーニャ・ハーディング
セバスチャン・スタン ジェフ・ギルーリー
アリソン・ジャネイ ラヴォナ・ハーディング
ジュリアンヌ・ニコルソン ダイアン・ローリンソン
ポール・ウォルター・ハウザー ショーン

解説

アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、1992年アルベールビル、94年リレハンメルと2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役で一躍世界的にブレイクしたマーゴット・ロビー主演で描いたドラマ。貧しい家庭で厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手への上り詰めていく。92年アルベールビル五輪に続き、94年のリレハンメル五輪にも出場するが、92年に元夫のジェフ・ギルーリーが、トーニャのライバル選手を襲撃して負傷させた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こしたことから、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。プロデューサーも兼ねてトーニャ役で主演したロビーは、スケートシーンにも挑戦。母親役のアリソン・ジャネイが第90回アカデミー賞助演女優賞を受賞した。元夫のジェフ・ギルーリー役は「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。監督は「ラースと、その彼女」「ミリオンダラー・アーム」のクレイグ・ギレスピー

映画.comより引用

 

[鑑賞データ]

TOHOシネマズ新宿 3番スクリーンにて鑑賞しました。

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客席はauマンデーということもあって多めの8割くらい。

テーマ「付き合う人は選ぼう」

 

この「ナンシー・ケリガン事件」に関しては、僕が当時中学生だったということもあってうっすら覚えてはいたんですが、事件の顛末がどうなったのかは全く覚えていなくてどうなるのかわからない状態で観たのですが、面白かったデスよ。

 

この映画は基本的に、トーニャ・ハーディングという世界で2番目に「トリプルアクセル」を飛んだ(最初に飛んだのは日本の伊藤みどり)天才アイススケーターのキツイ人生を本人(マーゴット・ロビーが演じる)とその周りの人、及び事件に関わった人たちにインタビューをして、その回想を見せるといった流れで描いているんですが、とにかく周りの人間が強欲な人間とバカしかいないんですよ。まあ、そんな人々なので当たり前のように羅生門スタイルで展開します。

トーニャ本人も粗野で野生的な人間で「女版マラドーナ」といった感じですが。。。

 

まず彼女の最初の不幸は強欲な母親の元で育ったことです。

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これは、この母親じゃなかったらオリンピックに出られる人間になっていないかもしれないんですが、まあとにかく虐待するわ口は悪いわすごいんですよ。(肩に乗ってる鳥がいい仕事してました)

ただ、確信を持って娘にフィギュアスケートの才能があるのを見抜いたという点においてはすごいんですが。。

演じたアリソン・ジャネイアカデミー賞助演女優賞も納得の怪演でした。

 

そして次に彼女を不幸に落とすDV夫のジェフ

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 MCUではウインター・ソルジャーを演じているセバスチャン・スタンが演じていますが、とにかく頭が弱くて田舎者で、いい言葉ではありませんがいわゆるレッド・ネックです。

 

そして、トーニャに最大の不幸をもたらすことになる。アホのショーン。

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こいつが一番厄介でした。

 

基本的にお話はこの3人によって大変な目に遭います。

その辺は本編を観て楽しんでください。

 

で、特に良かったとこなんですが、スケートシーンの迫力でした。

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おそらく手持ちカメラでカメラマンもスケートで滑りながら撮影していたと思われるので、今まで見たことのない映像になっていたのが良かったです。

それと、年代が古い順に語られていくのですが、昔の話をしているときは映像が粗い粒子が乗っているざらついたVHSっぽい映像になっていて、物語が現代に近づいていくごとに映像がクリアになっていくという表現をしていて、時代の移り変わりが実感として頭に入ってきました。

あとふてぶてしいマーゴット・ロビーの演技も良かったし、役者の演技はどれも素晴らしかったです。

そして音楽の使い方も年代に合わせて使っていたのも良かったです。

 

目も当てられない悲惨な人生のようで、光輝くこともあった一人の女性の壮絶な半生を描いた笑えるし泣ける素晴らしい作品でした。

 

 

[この作品に近いなと思った作品] 

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ペイン&ゲイン

 筋肉バカが起こしたドえらい事件を描いた映画です。