東京映画日記

主に映画のレビューについて書きます。

若おかみは小学生!<ネタバレ>強制的に涙を流したい人にオススメです。

子供時代の終わりを描く超落涙製造作品

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作品データ

製作年 2018年 製作国 日本 配給 ギャガ 上映時間 94分 映倫区分 G

キャスト

監督 高坂希太郎
原作 令丈ヒロ子
原作 (絵)亜沙美
脚本 吉田玲子
美術設定 矢内京子
作画監督 廣田俊輔
美術監督 渡邊洋一
色彩設計 中内照美
CG監督 設楽友久
撮影監督 加藤道哉
編集 瀬山武司
音楽 鈴木慶一
主題歌 藤原さくら
音響監督 三間雅文
音響効果 倉橋静男 西佐和子
アニメーション制作 DLEマッドハウス

キャスト

小林星蘭 関織子(おっこ)
水樹奈々 秋野真月
松田颯 水立売誠(ウリ坊)
薬丸裕英 関正次
鈴木杏樹 関咲子
ホラン千秋 グローリー・水領
設楽統 神田幸水
山寺宏一 木瀬文太
遠藤璃菜 秋野美陽(みよちゃん)
小桜エツコ 鈴鬼
一龍斎春水 関峰子
一龍斎貞友 田島エツ子
てらそままさき 蓑田康之介
小松未可子 神田あかね
花澤香菜 関峰子(少女時代)
田中誠 木瀬翔太
折笠富美子 木瀬寅子

解説

累計発行部数300万部を誇る人気児童文学シリーズ「若おかみは小学生!」をアニメーション映画化。小学6年生の女の子おっこは交通事故で両親を亡くし、祖母の経営する旅館「春の屋」に引き取られる。旅館に古くから住み着いているユーレイ少年のウリ坊や、転校先の同級生でライバル旅館の跡取り娘・真月らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の若おかみの修行を始めることに。失敗の連続に落ち込むおっこだったが、不思議な仲間たちに支えられながら、次々とやって来る個性的なお客様をもてなそうと奮闘するうちに、少しずつ成長していく。人気子役の小林星蘭が主人公おっこの声を担当。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品で作画監督を務めてきた高坂希太郎が、「茄子 アンダルシアの夏」以来15年ぶりに長編劇場アニメの監督を手がけた。脚本は「映画 聲の形」「夜明け告げるルーのうた」などヒット作を数多く担当する吉田玲子。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

10/23(金)21:00 TOHOシネマズ新宿にて鑑賞しました。

客席は3割くらい。(今回も一人で観に来ているおじさん多し。多分アト6リスナーだろうなぁ)

 

テーマ「花の屋の温泉は誰も拒まない」

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映画.comより引用

ざっくりネタバレあらすじ

主人公関織子(おっこ)は、小学生にして両親を事故で亡くし、祖母の経営する旅館「春の屋」に引き取られるというなかなかハードコアな人生を送っているんですが、成り行きで旅館の若女将を目指すことになってしまいます。

旅館には祖母、仲居さん、板さん、ウリ坊(幽霊)、可愛い小鬼の鈴鬼くん(座敷わらし的な妖怪)の5人が住んでいて、小学校に通いながら旅館の手伝いを始めます。

この中で鈴鬼くんは、食べ物を勝手に食べてしまうという悪い癖を持っていますが、座敷わらし的なポジションなので、次々とお客さんを「春の屋」に呼び込んではくれます。しかし、力が弱いのかそれとも彼の趣味なのか、問題を抱えた厄介な客ばかりがやって来ます。

つい最近妻を亡くした男とその息子や、恋人に振られ失恋旅行に来た占い師など。

そして、学校では温泉地ならではの仕事をしている親を持つ子供が多く、その中でライバルにしてこの温泉地の最大の旅館である秋好旅館の若女将である秋野真月と出会い、いがみ合いながら時に助け合って人間として成長していきます。

ライバル真月には生まれる前に亡くなった姉である美陽(みよちゃん)がいて、今は幽霊として7歳の姿で現れるのですが、霊が見えるのはおっこだけなので、次第におっこに協力してくれるようになっていきます。

 

そして成長した中で若女将として、人としての力量を試されるあることが主人公おっこに訪れます。

(旅館の名前が春と秋、姉妹の名前が陽と月などの対比もありますね。)

 

雑感

大変世間で評判がいいとかそういう話は知ってましたが、正直このようなアニメには興味がなく、スルー予定だったんですが、愛聴アフター6ジャンクションのムービーウォッチメンの課題映画となってしまい、まあauシネマ割で見ればいいかと大変舐めた態度で臨んでいたんですが、(ごめんなさい)観終わった後は、「あれ?なんで目から大量の汗が。。。」というくらいの「ナメてた映画が落涙マシーン」作品でしたよ。 子供が主人公のお話は、だいたいその主人公の成長であるとか、子供時代の終わりが描かれることが多いと思いますが、このお話もそんな感じのお話でした。 つまり主人公を成長させる要素が以下のようにあります

・ライバルの存在

真月

・メンターの存在

祖母の峰子さん、水領さん

・仲間の存在

ウリ坊、美陽ちゃん、鈴鬼くん

・運命的な困難

慣れない環境、自分の境遇と似た人物との出会い(自分を客観的に見ることができる)、両親の事故に関係がある人物との出会い

・死にそうな目にあったからこそ身につけた不思議な力

幽霊が見える力 そして、それを乗り越えた後に子供時代の仲間というのは子供時代の終わりとともに去っていくというところが、「クマのプーさん」とか「さよならドラえもん」的な感じではないでしょうか。 本当によくできたストーリーだと思います。

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個人的にやっぱりグッとくるのはライバルだった真月との共闘関係になるところですかね。

気になったところ

鈴鬼くんは結構重要な役割だったのに、霊的なものが見えなくなった時に彼だけ名前を呼んでもらえない時があるのが気になりました。(尺の問題か?)

関連

原作はこれです。

 

高坂監督作品はこれです。

アマゾンプライムで観れるみたいですね。

 

 

ブルーレイはこちら

 

hulu

まとめ

家族で観ても、一人で観ても心に残る何かがあると思います。おすすめです。

オススメ度

(★★★★)5点満点中

こんな人にオススメ

・困難を迎えている人
・家族がいることに疑問がある人
・敵を味方にする強さが欲しい人