東京映画日記

主に映画のレビューについて書きます。

デス・ウィッシュ<ネタバレ>

【今回は復讐+ビジランテ】ボンクラおじさんたちが燃える医者の復讐劇

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作品データ

原題 Death Wish 製作年 2018年 製作国 アメリカ 配給 ショウゲート 上映時間 107分 映倫区分 R15+

監督 イーライ・ロス
製作 ロジャー・バーンバウム
製作総指揮 イロナ・ハーツバーグ
原作 ブライアン・ガーフィールドオリジナル
脚本 ウェンデル・メイズ
脚本 ジョー・カーナハン
撮影 ロジェ・ストファーズ
美術 ポール・カービイ
衣装 メアリー・ジェーン・フォート
編集 マーク・ゴールドブラット
音楽 ルドウィグ・ゴランソン

キャスト

ブルース・ウィリス ポール・カージー
ビンセント・ドノフリオ フランク・カージー
エリザベス・シュー ルーシー・カージー
ディーン・ノリス レインズ刑事
キンバリー・エリス ジャクソン刑事
カミラ・モローネ ジョーダン・カージー
ボー・ナップ ノックス

解説

チャールズ・ブロンソン主演で1974年に映画化され、日本では「狼よさらば」のタイトルで公開されたブライアン・ガーフィールドの同名小説を、ブルース・ウィリス主演、「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督のメガホンで再映画化。警察すら手に負えない無法地帯となったシカゴで救急患者を診る外科医ポール・カージー。ある日、ポールの家族が何者かに襲われ、妻は死に、娘はこん睡状態になってしまう。警察の捜査は一向に進まず、怒りが頂点に達し、復讐の鬼となったポールは自ら銃を取り、犯人抹殺のために街へと繰り出す。ウィリスが主人公ポール・カージーを演じるほか、「ジュラシック・ワールド」のビンセント・ドノフリオ、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のエリザベス・シュー、モデルのカミラ・モローネらが脇を固める。

映画.comより引用


予告編

[鑑賞データ]

10/19(金)19:25 ユナイテッド・シネマとしまえんにて字幕版を鑑賞しました。

客席は3割くらい。(自分も含めやたらと30代〜60代くらいの隣の席を空けたボンクラそうな一人で来ている男性ばかりの回でした。)

テーマ「復讐+街のダニどもは全て俺が処刑する」

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映画.comより引用

 

 

※今回は本作のオリジナル作品の「狼よさらば」のネタバレに触れています。 ちなみにオリジナル「狼よさらば」はアマゾン・プライムビデオで視聴可能ですので、気になる方はそちらで観てみるといいと思います。

 

ハンドメイズ・テイル 

  

今週に見た「ルイスと不思議の時計」に続いてイーライ・ロス監督作品連続鑑賞なんですが、今回は「狼よさらば」のリメイク作品ということで、必然的に改変箇所が気になるところですが、なんせ観たのが20年以上前なので完全にうろ覚えの記憶を辿りながら思い出すと、オリジナルは「ビジランテ行為」がメインで、今回はビジランテ行為をしていく中で「復習」も一緒にやっちゃおうというノリです。

 

 

まあ「ビジランテ行為が是か?非か?」という問いがオリジナルにもあるんですが、これってアメコミヒーローものにもよくあるテーマですね。

 

 

オリジナルのポール・カージーはNYの設計士でチャールズ・ブロンソンです。マンダムです。

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imdbより引用

どうでもいいですが、チャールズ・ブロンソンて犬顔ですね。

 

 

そして、今回のポール・カージーはシカゴのERで働く医者で、ブルース・ウィリスなんですが。

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映画.comより引用

ごめんなさい。やっぱりどう見ても「人の命を救う人」というよりは、「人の命を奪う人」ですよね。別にいいけど。

 

 

ざっくりとあらすじ

今回は冒頭の「いかにも幸せな家族のシーン」→「犯人に目をつけられる」→「家宅侵入からの事件発生」→「ビジランテ」という流れまではほぼ同じでそこからが少し異なる展開になるのと、微妙に家族構成が違っている感じです。

オリジナル:主人公、妻、娘、娘婿

今回:主人公、妻、娘、主人公の弟

 

幸せな家族を貼っておきます。

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映画.comより引用

この幸せな家族に主人不在の中、強盗に家宅侵入され妻は殺され娘は暴行を受け重症に陥るのですが、その時、劇場にいるボンクラな狼たちが殺気立ったような気がします。

悲しみにくれながら、妻をテキサスの実家の墓地に埋葬した際に、継父にテキサス流の正義を見せつけられ主人公は銃を手に街に出てしまいそこからがビジランテ生活の始まりです。

オリジナルは朝鮮戦争の従軍経験者(医療部隊なので今回の主人公のキャラはひょっとしたらここからの着想かも)なので銃器の扱いに長けているという設定ですが、今回はほぼ銃の経験なしなのでYouTubeで銃器の扱い方を覚えていきます。 ここら辺が現代的ですね。

そして、医者という立場にいたおかげで犯人の足跡をたどることができてしまい、そこからは復讐の鬼と化していきましたとさってのがざっくりとしたあらすじです。

 

雑感

今回の監督はイーライ・ロスなのでシリアスな雰囲気の前作とは違い、ブラックだけど割とユーモアも多いし、敵が家に侵入し迫ってくるところはホラーっぽい演出が使われていて結構怖いんです。

そして、オリジナルの犯人たちが全く計画性がないバカな無法者で復讐されないまま放置に対して今回は割と計画的な犯人で(それでもバカだけど)それを主人公はしっかり殺してくれたのが良かったです。

 

ただ、不満もいくつかあって、まずは「予告編ネタバレしすぎ&いいところ見せすぎ問題」ですね。 そして、いかにもミステリアスな強盗団のリーダーって感じの演出を途中までしていたのに、最後の方は殺しの仕事が雑すぎ&殺され方も雑すぎ(伏線回収のためだけに殺されたように見えるし、これも予告編に出てきちゃってるっていう)だし、そこまで間抜けな殺され方をするんだったら、一層の事80年代シュワばりの「人を殺して捨て台詞」をたくさん入れてくれれば良かったのに。。

 

 

最後に好きだった流れを貼っておきます。

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YouTubeより引用

 

ハンドメイズ・テイル

まとめ

ゴア描写が嫌いな人には一部見れない箇所があるかと思いますが、概ね見やすい復讐劇だと思います。次回作にも期待。

オススメ度

(★★★)5点満点中

こんな人にオススメ

ビジランテものが好きな人
・復讐ものが好きな人
・やりきれない怒りを抱えている人